アンチノールだけじゃない!
- SALTY DOGブログ

- 12 分前
- 読了時間: 7分
お金で買えない
天然の抗炎症薬「マイオカイン」って知ってる?
ねぇ、ちょっと聞いてほしい
食事・運動・ケアの三つの分野を極めて
日常に落とし込めるまで簡単にした
真理を届け健康寿命を伸ばす!
その為に今年は
運動の事を再学習し始めて早3ヶ月が経ちました
愛犬家の中で
食事を気を付ける方本当に多くなりました。
腸の環境が大切なのは皆さまお解り頂けているかと思います。
今日お話しするのは
腸の環境には気を配っているよ!!
運動は…あまり自信が無い…と言う方に
お勧めの内容になってます。
読んだ後は、きっと
『最低限コレを意識すれば良いのね!』
『今すぐにでも歩きに行こう!』
と愛犬と散歩の準備をし始める事でしょう☺️♬
では本題…
愛犬の炎症ケアで「オメガ3のサプリ」
使ってる方、めちゃくちゃ多いですよね。
アンチノー◯とか➕とかね!
それはもちろん正解なんです。
でも今日は、どこにも売ってない
お金でも絶対に買えない
体が自分で作る天然の抗炎症薬の話をします。
その名も「マイオカイン」。
知ってる人、まだそんなに多くないと思うんですよ。
でもこれ、知ったら今すぐ散歩行きたくなるくらいすごい話なので、ぜひ最後まで読んでください。
まず「マイオカインって何?」
ってところから
めちゃくちゃシンプルに言うと
筋肉が動いたときに筋肉自身が分泌する
タンパク質のことです。
筋肉って、実は「動く器官」でもあり
「ホルモンを出す器官」でもあるんです。
収縮したり伸びたりするたびに
体全体に向けて「抗炎症の信号」を送り出してる。これがマイオカインの正体です。
ちなみに、このマイオカインの存在を
最初に実験で示した研究者は
なんと「犬」を使って実験していました(1961年・Goldstein博士)。
筋収縮させた犬の血液を安静中の犬に輸血したら、全身に作用する液性因子の存在が確認されたんです。
犬研究の歴史の中に
しっかり刻まれてる話なんですよ、これ。
で体の中で何が起きてるの?って事ですが
運動中、筋肉からはいくつかのマイオカインが分泌されます。その代表がIL-6(インターロイキン-6)という物質。
「炎症に関係するやつじゃないの?」って
思った方、鋭い。
でもここが面白いポイントで
慢性的に高いIL-6は問題だけど
運動によって一時的にバーっと上がるIL-6は
逆に炎症を抑えるスイッチになるんです。
運動後には血中のIL-6濃度が安静時の
最大100倍になることもある
という報告もあって、それがその後の
抗炎症カスケード(連鎖反応)を引き起こします。
その後に続くのがIL-10という
もっと分かりやすくド直球の抗炎症物質。
TNF-α(腫瘍壊死因子-α)という
炎症を起こす物質をしっかり抑えてくれます。
中強度の有酸素運動を12週間継続した研究では、IL-10の血中濃度が上がって炎症マーカーが下がることが確認されています。
他にも、脳を守るBDNF(脳由来神経栄養因子)
脂肪燃焼や代謝改善に関わるイリシン
筋肉の修復を助けるIGF-1など
マイオカインの種類は200以上あると言われていて、研究者たちは今もどんどん新しいものを発見し続けています。
「でも、犬にも効くの?」
効きます。これちゃんとデータがあります。
スレッドドッグ(1650kmのレースに出るそりを引く犬)の血液を検査した研究では、レース中と後に犬の体内でも実際にIL-6やMCP-1といったマイオカイン関連物質が変動することが確認されています。犬も運動すれば、ちゃんとマイオカインが出てる。
激しい運動じゃないとダメ?→ 全然そんなことない
ここ、一番大事なポイントです。
過度な運動は逆に免疫機能を下げることも分かっています。
マイオカインを最大限活用するには
「適切な強度」の運動が一番いいんです。
じゃあ犬にとっての「適切な強度」って?
毎日の散歩です。
起伏のある道を歩く
水の中を歩く(まだ寒いかな笑)
地面の変化を感じながら歩く。(春は最高!)
そういう「ちゃんと体を使う歩き方」をするだけで、体の中でマイオカインが動き出します。週1回の長距離より
毎日20分の散歩の方がずっといい。
これ、VCA(アメリカの大手動物病院グループ)も言ってることです。
「元気だからまだいいか」が一番もったいない
ちょっと怖い話もします。
北米のデータでは、成犬の約20%、5歳以上に限ると90%以上の犬が変形性関節症(関節の軟骨が少しずつ壊れていく病気)のリスクを持つと言われています。
怖いのは、犬は痛みを隠す動物だから
症状が出たときにはもうかなり進んでることが多い。
マイオカインは病気になってから打つ
「薬」じゃなくて
毎日の運動で積み上げていく
「防護壁」です。
今元気だからこそ、今が一番効く。
サプリより先にやることがある
サプリを否定したいわけじゃないです。
本当に。
(身体的な理由があって運動出来ない子も沢山みているので)
でも「外から補う」と「体が自分で作る」は
根本的に違います。
マイオカインが作り出す抗炎症の連鎖反応は
どんなに高価なサプリでも再現できない。
サプリは「補完」
運動は「根本」
この順番は変わらないんです。
【今日からできること】
「質の高い散歩」って具体的にどういうこと?
難しいことは何もないです。
でも「ただ歩くだけ」と「体を使って歩く」は、体の中で起きてることが全然違います。
まず「地面」を変えてみる
アスファルトの平坦な道だけだと
筋肉への刺激がほぼワンパターンになります。
砂利道、芝生、土の上少し傾いた斜面
地面がちょっと変わるだけで
バランスを取ろうとして体幹や足先の
細かい筋肉がフル稼働します。
これだけでマイオカインの分泌源となる筋群がぐっと増えます。
近所の公園の芝生を少し歩かせるだけでも全然違う。
「嗅がせる」時間を意識的に作る
散歩中、電柱や草むらでクンクンしてるのを「早く行くよ!」って引っ張ってませんか? 実はあの時間、めちゃくちゃ大事です。嗅覚を使うことで脳が活性化して精神的な疲労感(良い意味での満足感)が生まれます。
ココでのポイントは場所を決めて嗅がせる事です。
メリハリの無いクンクン活動は
他で話しますが、躾やコミュニケーションの妨げになる事がほとんどです。
ただ、体を動かしながら頭も使う
これが「質の高い疲れ方」です。
全体の散歩時間のうち
3分の1くらいは自由に嗅がせる時間にしてみてください。
「ちょっと速め」の時間を数分だけ入れる
ずっと同じペースで歩くより
2〜3分だけ少し速足にする時間を入れるだけで心拍数が上がり、筋肉への負荷が変わります。
息が少し弾む程度——
会話はできるけど歌は歌えないくらいのペース。これが中強度の運動です。
1回の散歩の中でこれを1〜2セット入れるだけでいい。
坂道は「宝の山」
下り坂は関節への負担が大きいので注意が必要ですが、登り坂は後肢(後ろ足)の筋肉を強力に動員します。犬は後肢から筋力が落ちやすいので、緩やかな登り坂を含むコースを週に数回取り入れるだけで、体幹・後肢の筋群へのアプローチになります。
「散歩の長さ」より「散歩の中身」
30分だらだら歩くより、15分でも地面・ペース・嗅覚を意識した散歩の方がずっといい。時間がない日でも「内容で勝負」できます。
たったこれだけで、あなたの子の体の中では誰にも買えない薬がひっそりと、でも確実に分泌されています。
⚠︎歩く中で
何か変だな
ぴょこぴょこ跳ねてる
特定の足だけ地面につく時間が短い
腰を左右に振って歩いてる
etc…
飼い主様から見て変な行動が
が見られたら代償動作が出ている証拠なので
早めに私に相談してください。
前述しましたが犬は痛みを隠すのが本当に上手いです。
心配掛けたくない相手にすら
隠し切れなくなっているんです。
今日の散歩、ちょっとだけ意識してみてくださいね🎶
DLP 塩田
参考:Goldstein 1961 / PMC5666622 / PMID:23398265 / PMC11506288 / PMC8998961 / Journal of Applied Physiology 2007 / Scientific Reports, Nature 2024 / PMC8355611 / VCA Animal Hospitals


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