愛犬の食べムラ、わがままだと思っていませんか?考えられる原因と対策
- 水村 桃果

- 8月16日
- 読了時間: 5分
愛犬がご飯を食べてくれないと不安になりますよね。実は食べムラには、体・心・環境のどこかがズレているサインが隠れていることがあります💭
まずは3つのグループから、当てはまりそうなものを探してみましょう。
・体そのものの問題/習慣
・行動の問題/フード
・環境の問題
大きく3つに分けると探しやすくなります。全部を確認する必要はありません。気になるところから見てみてください。
◆体そのものの問題
1.体調や病気(「食べたくても食べられない」ケース)
一番に確認したいのが体調です。特に急に食べなくなった場合は、病気が隠れている可能性があると言われています。
🦷 歯周病や歯が痛い:歯ぐきの炎症やグラつきで、噛むたびに痛みを感じることがあるようです。「お腹は空いているけど痛くて食べられない」ため、硬い粒を避けたり口からこぼしたりすることがあります。
🤢 胃腸の不調:胃もたれや胃炎、腸の不調があると、食べることで気持ち悪くなり食欲が落ちることがあると言われています。
💭 吐き気がある:実際に吐いていなくても、ムカムカしている状態では食欲がなくなると考えられます。
🦴 関節や体の痛み:シニア犬などは、ご飯を食べる姿勢(下を向くなど)をとるだけで体に負担がかかり、食べに行けないことがあるようです。
🫀 内臓の病気:腎臓病や肝臓病などでは、体のだるさや代謝の変化から食欲が落ちると言われています。初期は小さな食べムラとして現れることもあるようです。
2.年齢による変化(シニア犬など)
加齢に伴い、嗅覚や味覚が低下したり、消化機能や必要エネルギーが減ったりすることで、一度にたくさん食べられなくなることがあります。
◆習慣・行動の問題
3.おやつやトッピングの影響
実は非常に多い原因だと言われています。
おやつを食べすぎてお腹が空いていない、「食べなければもっと美味しいトッピングが出てくる」と学習している(犬の賢さゆえの行動と考えられます)、といったケースです。
愛犬がご飯を食べてくれないと心配になりますよね。
「少しでも食べてほしい」と思ってトッピングを足したり、「ご飯は食べないけど、おやつなら食べるから」とおやつをあげたりすることもあると思います。
実際に、
「ご飯を食べないからトッピングを足してあげたら、トッピングだけ食べるようになってしまった」
「ご飯は食べないけど、おやつなら食べるからついあげてしまう」
というお話を伺うことがあります。
もちろん、食べてほしいという気持ちからの行動なので、決して悪いことではありません。
ただ、それが続くことで、犬が「食べなければ、もっと好きなものが出てくる」と学習してしまうこともあります。
また、おやつそのものでお腹が満たされてしまえば、当然、主食を食べる余裕も少なくなります。
4.運動不足
特に若い犬では、消費エネルギーが少ないと自然とお腹も空きにくくなると考えられます。
実際にご相談を伺っていると、
「今まで食べムラがあって、特に朝はあまり食べなかったけれど、朝のお散歩の後にご飯をあげるようにしたら食べるようになった」
というケースもあります。
もちろん、すべての食べムラが運動不足で起こるわけではありません。
でも、食事だけを見るのではなく、その日の運動量や睡眠、生活リズムなども一緒に見てみることが大切です。
◆フード・環境の問題
5.フードの状態
開封から時間が経ち、フードが酸化して風味が落ちていることがあります。保存状態が悪く、香りが変わってしまうこともあります。
6.ストレスや環境の変化
犬は環境の変化に敏感だと言われています。引っ越し、家族構成の変化、来客、お留守番時間の変化、あるいは「食事場所が落ち着かない」といったことがストレスになり、食欲が落ちることがあります。
⚠️ こんな時は迷わず動物病院へ!
原因を探る前に、以下の「危険サイン」がある場合は早めに受診しましょう。
✔︎24時間以上ほとんど食べない(子犬や小型犬はより早めに)
✔︎下痢・嘔吐・元気がない・震えがある
✔︎急激な体重減少や、水を飲まない
✔︎口を気にする、よだれが多い、口臭がひどい
食べムラは「性格」ではなく、愛犬からのメッセージかもしれません。まずはこの原因のどれに当てはまるか、じっくり観察してあげてください。
では、これらを踏まえた具体的な「対策ステップ」をご紹介します!
【今日からできる!愛犬の「食べムラ」を整える4つのステップ】
原因がわかったら、次は具体的な対策です。焦って「正解」を探すよりも、食事のリズムを整えていくことが近道だと考えられます。
STEP 1:記録してパターンを見つける
3〜7日程度、「食べない日」の共通点を探してみましょう。
天気や気圧の変化はあるか?その日の運動量は?便の状態や排泄回数は?食べた時間や残した量は?
STEP 2:食事環境を整える
多頭飼いなど、落ち着いて食べられないこともあります。クレートに入れるなど、一頭で静かに集中できる環境を作ってあげましょう。
また食器そのものが食事のストレスになっている場合もあります。床に置いた平皿では首や背中に負担がかかり食べにくい場合があります。口元の高さにあった食器台を使用してみましょう。
STEP 3:「出して下げる」リズムを作る
「いつでも食べられる」状態は、食欲のメリハリをなくすと言われています。食器は10〜15分で下げるのが基本です。
「今食べなければ後でもらえない」というリズムを教えることは、罰ではなく健康的な食生活のための一歩です。
STEP 4:NG対応を見直す
良かれと思ってやっていることが、逆効果になっている場合もあるようです。
毎回トッピングを豪華にする:「食べないほど得をする」と学習させてしまうことがあります。
無理に食べさせようとプレッシャーを与える:食器を持って追いかけたり、見つめ続けたりすることは、犬にとってストレスになると考えられます。
おやつで空腹を満たす:主食が入る隙間がなくなってしまいます。
食べムラは性格の問題だけではなく、愛犬からのメッセージです。まずは原因を切り分けて、整えてあげてくださいね💭


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