食事は鮮度を高めて楽しもう!
- SALTY DOGブログ
- 6月2日
- 読了時間: 4分
こんにちは。
今日は大切なワンちゃんの
「胃」と「胃酸」の働きに
フォーカスしてお話します。
毎日のごはんは
健康の土台そのもの。
でも“腸活”の前に
見落とされがちな
「胃」の健康、
ここもとても重要なんです。
消化はどこから
始まるの?
食べ物はまず口へ入り、
胃を通って小腸、大腸へ。
胃では食べ物を細かく分解し、
小腸では栄養を吸収。
大腸では水分調整を行い、
体外へ排出されます。
この中で胃は、
“消化のスタート地点”。
とても重要な役割を持っています。
犬の胃の
驚くべき働き
犬の胃酸は人間よりも
濃度が高いことをご存知ですか?
だから多少の生肉や
細菌がついた食べ物も、
正常な胃酸があれば
しっかり殺菌できるんです。
この強力な胃酸は、
体を異物から守るための
「第一の防御」でもあります。
また、犬は人間より腸が短く、
肉を効率よく吸収するため、
胃の働きは特に大切なんですね。
胃酸の役割と
消化の準備
胃酸がしっかり出ていると、
小腸に負担をかけず
栄養をスムーズに吸収できます。
逆に、胃酸が足りないと
消化が不十分なまま小腸へ。
栄養の吸収がうまくいかず、
不調の原因になってしまいます。
ではどうすれば
胃酸は分泌されるのでしょうか?
胃酸の分泌を
促すために意識したい事
実は「感覚」が大切なんです。
・おいしそうな見た目(視覚)
・包丁の音や冷蔵庫の音(聴覚)
・ごはんの香り(嗅覚)
こうした五感への刺激が、
「ごはんだ!」と身体に知らせ、
胃酸分泌のスイッチを入れます。
食事環境も
大きなカギ
落ち着いた空間で、
ワンちゃんが安心して
食べられることが何よりも大切。
ほかの犬と競い合ったり、
飼い主にじっと見られたりすると
リラックスできず、
消化モードに入りにくくなります。
その子のペースで
静かに食べられるよう、
壁やスペースで仕切るのも効果的。
さらに、毎日同じ時間に
食事を与えることで、
身体のリズムが整い
胃酸も出やすくなります。
食事の温度も大切です。
冷たすぎず熱すぎず、
適温で与えてあげましょう。
胃酸の主な働き
・タンパク質を
小腸で吸収しやすい形に変える
・口から入った細菌を殺菌する
・ミネラルの吸収をサポートする
こうした働きで、
食べ物がしっかり活用され、
免疫機能も保たれるのです。
胃酸の状態を
見極めるサイン
胃酸が多すぎる場合:
・空腹時に胃液を吐く
・食欲が安定しない
胃酸が少ない場合:
・食後すぐに吐く
・便に未消化のものがある
・体臭や口臭が強い
・毛ヅヤが悪い
これらが続くなら、
胃の不調があるかもしれません。
胃酸異常の
主な原因とは?
胃酸不足の原因:
・ストレスの多い食事環境
・タンパク質が少なく炭水化物中心の食事
・加熱による栄養の変性
・抗生物質などの薬
・加齢による酵素力の低下
胃酸過多の原因:
・空腹時間が長すぎる
・ごはんを見て胃酸だけ先に出る
・脂質の多すぎる食事
・やはりストレス
胃酸を整える
食事と習慣
胃酸過多への対策:
・飼い主の食事を見る時間を減らす
・質のよい脂を適量与える
・静かな環境での食事を心がける
胃酸不足への対策:
・高タンパクで質の良い食材を選ぶ
・加齢を考慮して消化に優しい食事を
・添加物の少ない新鮮な食材を選ぶ
・少量ずつでもいいから、良いタンパク質を
何より大切なのは
飼い主さんの笑顔
頑張りすぎて
飼い主さんが疲れてしまうと、
ワンちゃんはすぐに気づきます。
私たちのストレスは、
ワンちゃんにとっても負担です。
だから完璧を目指すよりも、
「楽しく笑顔で食事すること」
これが一番の健康法です。
ドライフードを否定するのではなく、
できる範囲で鮮度と質を意識した
食材を選んであげることが大切です。
食を楽しもう
「おいしそうに食べてるかな?」
「嫌そうな顔してないかな?」
そんな視点で見てあげると、
食事を変えるヒントが見つかります。
食は命の源。
そして毎日のごはんは、
飼い主さんとワンちゃんとの
大切なコミュニケーションの時間。
だからこそ、
鮮度が高く、質の良い食事を
ストレスなく、楽しく味わうこと。
これが、ワンちゃんの健康な体をつくる
第一歩になるはずです。
SALTY DOG
by
EDP(エッセンシャル ドッグライフ プロデューサー)塩田
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